会社設立後すぐに固定電話を取得しなければいけない理由とは?
あなたは、会社を設立する準備としてどんなものを思い浮かべますか?建物や人、資金など、様々なものが浮かぶと思います。
では、電話についてはどうでしょうか?今回は会社設立において重要になる固定電話の必要性についてのお話です。
現在固定電話は本当に使われているのか
皆さんの家には固定電話がありますか? 携帯電話が普及する前は、家でしか離れた場所にいる家族や友人に連絡をすることができませんでした。
しかし携帯電話は、今ではほとんどの人が持っているでしょう。それに従って、家でしか使用できない、電話やファックスなどの機能しか使えない固定電話をあまり使用しない人も増えています。
中には、そもそも固定電話を契約していないという人もいるのが現状です。
携帯電話との利便性や使用感の違い
携帯電話は名前の通り、気軽に持ち歩くことが可能でどこでも電話を掛けることができるという特徴があります。更に、カメラやメールなどを初め、最近ではゲームや地図、インターネットやメモ帳などの機能も充実しており、パソコンのように使うこともできます。
固定電話の使用率が減ってきているのは、携帯電話があれば固定電話でできることが全てできてしまうからなのです。
会社にとっての固定電話の必要性
家庭において、固定電話がなくて困ることはあまりないでしょう。しかし、会社を設立しようと思ったときでも固定電話がなくても大丈夫なのでしょうか?
結論から言えば、会社を設立するなら固定電話は必要でしょう。では、その理由をいくつか上げます。
1.会社の信頼のため
名刺交換や、取引をする際などに連絡先は必ず聞かれるでしょう。そこで携帯電話の番号を答えたら、相手はどんな印象を持つでしょうか?手続きなどをしっかりとできる会社なのか、何かあったときに音信不通など逃げてしまわないかなど不安になってしまうかもしれません。
2.仕事とプライベートが分けられない
自分の携帯電話の番号を仕事でも使用してしまうと、私生活のときでも仕事の電話がかかってくるなど、仕事とプライベートが混ざってしまいます。
3.番号は個人情報
会社で使う番号は、多くの人に伝わります。ホームページ、名刺、パンフレットなどにも載り、いつ、誰が知ることになるか分かりません。ご自身のプライベートでも使用する電話番号が不特定多数の方に知られるのは気分がいいものではないでしょう。場合によっては悪用されたり、イタズラ電話や、セールスの電話を掛けられることになるかもしれません。
4.変更手続き
初めは携帯電話を使い、準備ができてから変更すればいいと考える人もいるでしょう。しかし、そうした場合には電話番号の登録の手続きをやり直さなくてはならないため大変です。どうせ登録し直すのなら、初めから登録したほうが一度で済みます。 携帯電話を会社の電話として使用した場合はこのようなデメリットがあります。
携帯電話は便利で、家庭においては一人暮らしの方など、それだけで生活をする人もいるでしょう。実際、機能の面だけで両者を比べてしまえばとても優れています。
しかし、会社を設立しようという場合は違います。携帯電話は個人のための電話でしかないのです。
会社で使うということは、多くの方に番号を教え、電話を掛けたり、掛けられたりすることになり、携帯電話はそのような使い方には向いていません。
たしかに使用したいと思うと契約したり、電話線などの工事をしたりと、手間や費用がかかってしまいます。しかしそれは会社として活動していくために必要不可欠な準備の一つなのです。
これから会社を設立する方は、固定電話の準備を忘れないように気を付けましょう。